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Published on 5月 26th, 2015 | by ダッド編集部

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子どもが同性愛者だとわかったら ②カミングアウトや同性婚に賛同すべきか



この記事の執筆者は、男色家の岡祭アケミ・零式さんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

子どものカミングアウトや同性婚は応援して欲しい

先日、タレントの一ノ瀬文香さんとダンサーの杉森茜さんが事実上の同性婚をしたというニュースが報じられました。

参考:朝日新聞DIGITAL|芸能人女性2人が同性結婚式 「婚姻届を出したい」

私は2人にスポットを当てたバラエティ番組も見たのですが、その番組では同性婚というものの正当性を唱え、非異質なものであるという印象を与える構成意図がなされており、お二人の結婚式の様子やスタジオの芸能人の表情を見ていると、彼女たちに対して好意的に思っている人々が多いように感じました。

しかしながら、杉森さんのご家族は式に出席したものの、一ノ瀬さんのご家族は出席していませんでした。理由としては、結婚には反対ではないものの、人の目に晒す商業的な結婚式をする必要性がわからないため、というものでした。

芸能人として活動している以上、目立ったことを行えば身売り行為としてとられるのは仕方のないことですが、実のご両親がそのように思っているということは他人の私もショックでした。結婚式を行うことは、パートナーを生涯愛するという誓いを立てるにあたり至極普通の行為であり、お二人としては宣伝目的以上に自身の幸せを体現するという目的があったはずです。

加えて、お二人は「私たちの決断(カミングアウトして結婚式を行う)が同性婚是非の議論になれば」とおっしゃっており、LGBTの人権向上という正義のモチベーションもあったのでしょう。同じLGBTに属する者として、この心理は大いに共感でき、尊敬する所です。

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ゲイリブの敵はゲイ

LGBTの人権向上という正義に基づいた彼女たちの行動ですが、それを良しとしない人達がいることも事実でしょう。同性愛に理解のない一部の異性愛者はもちろんですが、同じ性的嗜好や悩みをもつはずの同性愛者にも、彼女たちがしたようなおおっぴろげなLGBTアピールを嫌う者は多いのです。

「ゲイリブ」という言葉があります。「ゲイ解放運動」の略語で、狭義には1960~70年代に興った同性愛者の人権向上運動のことですが、現在では広く「同性愛者の人権向上や異性愛者と同等の権利を主張する主義」を指す場合が多い言葉です。

一ノ瀬さんたちは明らかに「ゲイリブ」といえるでしょう。芸能人という立場を活用して同性婚制度の導入を訴えており、異性愛者を巻き込んで同性愛者の処遇について考えさせるきっかけを与えました。

一見すると全てのLGBTに好影響を与える行為にみえますが、断じてそんなことはありません。彼女たちのように、同性愛についての議論を一般社会に投じるやり方を嫌う同性愛者は多いのです。

何故でしょうか。前提として理解して頂きたいのは、多くのLGBTは結婚を望んでいないということです。私の周りでも、同性婚願望をもつゲイ・バイは極めて少ないです。

理由は様々でしょうが、私が思うに、

  • 異性愛者でも結婚願望のない若者が多い中、あまりにも弊害が多い同性婚をしようという考えが起こらない
  • 両性愛者であるあるため、結婚は異性としたいという考えがある
  • 一人の人と添い遂げたいという思いがない

上記の理由がメジャーな所ではないかと思います。もっとも、明文化することすらナンセンスである複雑な感情があるのでしょうが。

「結婚はしない」と考えている同性愛者にとって、一般社会においてLGBTの語を持ち出すゲイリブは実に迷惑な存在です。同性愛者の社会は完成されたものであり、彼氏・彼女を作ることも、好きな人と性行為をすることも人並みに可能な現状なのに何が不満なのか…結婚をしたり、社会に認められることがそんなに重要なのか…下手にLGBTについての議論を異性愛者にけしかけ、自分たちの存在を無駄に否定されて傷を抉られるくらいなら、ゲイリブなどせずに現状維持が良いと考える人は多いです。

自身の性的嗜好を公言して(事実上の)結婚をすると彼らが世間で目立ってしまい、それが「同性愛者の典型」として見なされがちですが、それは違うと思います。結婚をしたいと思う同性愛者は少数派であると感じます。

親としては子どものゲイリブ志向を歓迎すべき

話を大きく戻しますが、お子さんが同性愛者であった場合、親としてその公言(カミングアウト)や結婚に賛同すべきか否かという問題を提起します。私としては、是非とも公言を促し、結婚式などの開催も支援して頂きたいと考えます。

理由としては、私もそうですが、このご時世(少なくとも東京に住んでいる分には)同性愛者であることをカミングアウトした所で被る不利益はあまりないと感じるからです。性的嗜好を気にする人は意外と少なく、人並みの友人・対人関係を築けていると自覚しています。

また、子どもの心身の健康のためにも、公言したいと思う意志を尊重すべきと考えます。特に男の子について言えるのですが、同性愛者の世界にいて、ゲイリブ思想を持っている者は一般社会的にはかなり真っ当に見える存在です。ゲイの世界では、パートナーを一人に絞らず、発展場(行きずりで性交する場所)や出会い系サイトを通じて毎夜のように相手を変えて性交をする者が非常に多いのです。対女性と異なり、お互いに援交目的がないぶん気軽に出会って行為に及べてしまうため、一夜限りの関係そのものを楽しむ者達すらいます。

私が親ならば、子どもにはそんなゲイのふしだらな世界に足をつっこむくらいなら、おおっぴろげに結婚式でも何でもやってくれと願います。下手に子どもの同性愛嗜好や権利の主張を否定し、同性愛者として人並みに生きていくことに諦めを与えてアンダーグラウンド(ふしだらな世界)に入り込ませてしまうより、子どもの全てを認め、賛同し、その子のゲイリブ精神を支援するほうが健全な選択ではないでしょうか。お子さんの健康・幸せを願うのならば。

※もっとも、行きずりの関係を好む人もいるでしょうから、彼らを否定することも良くありません。その場合はゴムの着用など、節度のある行為を推奨してあげて下さい。

同性愛者にはHIV感染者が多いですが、恐らく感染者の多くは行きずりの行為(発展行為)を日常的に行っていた人たちで、一人のパートナーと添い遂げたいと考えている人(いわゆるヤリ目・やることだけが目的ではない人)のHIV感染リスクは異性愛者並みだと感じます。

私もどちらかといえばゲイリブ寄りの人間ですが、かつては同性婚に否定的な考えを持ち、行きずりの関係を築いたこともありました。今ではそれを後悔しており、出会ったその日に関係を持つことは絶対にせず、互いを深く知り、お付き合いの関係になったうえで一人の人と愛を育もうと心がけています。私の考えが正しいとは申しませんが、子どもの健康・健全さを願うのならば、全面的に子どものカミングアウトを容認し、同性愛者として社会で生きていくことを応援すべきだと考えます。

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男色家 岡祭アケミ・零式
世界各地のレインボーコミュニティとつながりをもち、各国のLGBT・美男子事情を日々学んでいる。慶大卒。
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