子どもを美大に行かせる方法 ②美大予備校とは?
この記事の執筆者は、武蔵野美術大学の卒業生で、Webデザイナーの窪田匡知さんです。 | ![]() |
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美大予備校の役割とランクについて解説します。
美大予備校に通わなければ、有力美大にはまず受からないと思ってください。
東京芸大、5美大(武蔵美、多摩美、東京造形、女子美、日芸)、大阪芸大、名古屋芸大等の地方有力美大。これらの美大には、独学レベルで絵が上手だというレベルではまず受かりません。さらに、あえて誤解を恐れずに言うと、美大受験では絵が上手いかどうかが重要ではありません。
武蔵美の2013年度試験問題を見てみましょう。
武蔵美資格伝達デザイン学科の2013年度の試験内容です。
①鉛筆デッサン:箸を持った手と箸を描きなさい(3時間)
鉛筆デッサンのポイントは、「いかに物を立体的に描くか」、「いかに空間を描くか」です。
皆さん、手元に箸がなければ、ペンでもいいので箸に見立てて持ってみてください。皆さんの目から親指までの距離、箸までの距離、小指までの距離は全部違いますよね?手のひらには空間ができますよね?この1~2cmの距離を描き分けられなければ、合格点はもらえません。その描き方を学べるのが美大予備校です。
模範解答はこちら
▶武蔵野美術大学 資格伝達デザイン学科 2013年度入試問題と模範解答
②デザイン:0~9から数字を任意に選び、それを用いて感情を自由に色彩構成しなさい(3時間)
色彩構成のポイントは、「いかにアイデアの引き出しを持つか」です。
“数字を使って感情を表現しなさい”という極めてアーティスティックな試験問題を、たった3時間で仕上げるためには、アイデアの引き出しを自分の中にいかにたくさん持っているかが重要となります。つまり、美大予備校でこの手の問題を大量にこなし、アイデアや表現手法の引き出しを増やし続けることが必要となるのです。
模範解答はこちら
▶武蔵野美術大学 資格伝達デザイン学科 2013年度入試問題と模範解答
次のページからは、おすすめの美大予備校を一覧でご紹介します。
参考になる記事をありがとうございます。お茶の水のリンクがすいどーばたになっていますので修正お願いします。
n様、ご指摘ありがとうございます。
修正いたしましたので、改めましてご確認ください。