ダッド編集部 【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された禁断のアプリ「卒論 カスの極み乙女」をネタバレしちゃうぞ!

Published on 2月 1st, 2016 | by ダッド編集部

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【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された「卒論 ゲスの極みと恋する乙女の恋愛物語」をネタバレ!【第1回】


つながる出会い

【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された禁断のアプリ「卒論 カスの極み乙女」をネタバレしちゃうぞ!

人から飽きられたぬいぐるみは、薄汚れて、捨てられる。

でも私は決して汚れないし、捨てられない。

オシャレで最先端、みんなの憧れ。知ってるよ。これがみんなが欲しがってる私の姿でしょ?

今日私がMCとして出演する音楽番組のゲストは「カスの極み乙女」。聞いた事のないゲスっぽいバンド名・・・。私、こういう下品そうなバンドって苦手かも。

でもいいや!みんなが喜ぶような明るいコメントさえすれば、そのグループの中身なんて、わりとどうでもいいんだもの・・・。

音楽番組のスタジオは、いつもカラフルで騒がしい。

それでは本日のゲスト!カスの極み乙女さんでーす!」

「カスの極み乙女」のボーカル、ケンタさん。

事前に目を通した資料によると、28歳。私の3歳年下だ。

塩系のあっさり顔で、個性的な感じがちょっとかっこいいかも!

「バンド名凄いですおね!?どうしてこのバンド名になったんですか?」

「ケンタさんって、いかにもバンドマンって感じ。」

「女の子が、この人何かちょっとかっこいい~って思っちゃうタイプですよね!」

「そんなことないですよ。カスの極みのボーカルってだけです。」

いつもと変わらない一通りのトークをした最後に

「エリさんは、いかにも一番欲しいものだけが手に入りませんって感じの女の子な気がするな」

「えっ!?」

スタジオの空気が一瞬淀む。

「ばれちゃいましたぁ!?この間買ったアイスをドブに落としました」

ドッとみんなが笑いだす。これぞ、一発逆転。・・・。

番組も順調に盛り上がり、ケンタさん達が歌の準備の為に移動を始めた。

私の一番欲しいもの・・・?

一番欲しいもの。そんなもの、別の私には、何も・・・。

「欲しければ、手を伸ばせばいいだけなのにて・・・」

歌が終わって、ケンタさんとカスの極み乙女のメンバーは早々にスタジオを去って行った。

何だろうこの気持ち。

カスの極み乙女さんの曲を聴いたこのドキドキ。いつもみている生の演奏とは違う変な感覚・・・。

私は、笑顔でコメントした後、今日の撮影が終わった。

いつも通りに仕事を終えて、いつも通り楽屋に戻ってきた。

でおここから先は、いつも通りにしてる場合じゃない。

あわててバッグをあさる。

急いでいる時に限って、バッグの中のスマホが見つからない。

ハワイで買ったピンク色のゴテゴテのカバーに包まれたスマホを、同じ色のイヤホン毎、見つけて無理やり引っ張りだした。

カスの極み乙女。

カスの極み乙女!

ネットで検索をかけると、たくさんの動画が画面上に並べられた。

さっきの歌。さっきの歌はなんていうの!?

興奮して、資料に書かれていたタイトルが思い出せない。

私は、画面上に並んだ彼らの公式動画を片っ端から聴いていった。

マネージャーが明日の予定を話す為、楽屋のドアをノックしてきた。

「ごめーん!忙しいのー今までで一番忙しいかも!」

その夜、私はSNSつぶやきでこの今の気持ちをつぶやいた。

「カスの極み。乙女さんの曲を聴いた時のドキドキ。」

「これって、恋した時のあの感じですよね。」

「胸がこう、きゅーん。すきすきすきー!って。」

「はぁ。。。幸せな苦しさ。。。」

色とりどりのこの世界が、

前よりもっとキラキラ輝いて見えるなんて、

少し前の私には想像もできなかった。

これは・・・この感覚は・・・もしかして・・・!

それからしばらく、SNSで私はたびたび

「カスの極み乙女」に関するつぶやきをしてみせた。

私はエリ。一応、押しも押されぬ人気鍛練とで通ってるつもりだし。

すぐに、音楽関係者から

彼らのライブへの招待状が届き、私は喜び勇んでライブを見に行った。

ライブ直後、関係者のご厚意でケンタさんのいる楽屋にお邪魔した。

「ファンになっちゃいました!」

まっすぐ彼に向けて私はそういった。

単純に、純粋に、それしか言葉がなかった。

言葉って不思議だ。

私はケンタさんが奏でる言葉で、ケンタさんから幸せをもらった。

今私はその幸せをなんとかして言葉で返そうとしてるんだ。

どれでももどかしくって、たったこの一言しか返せない。

ケンタさんが、相変わらずさっぱりした表情で私をじっと見つめる。

「エリさん、これからメンバーとスタッフと食事にいくんだけど、もしよかったらどうですか?」

「えっ?くっついて行ってもいいんですか!・・・むしろ行きます!」

都内某所にて、カス極メンバー、スタッフ、ケンタさん、そして私も含めてライブの打ち上げ。私はケンタさんの隣に座った。

「今日はみなさんお疲れ様でした!無事ライブが終わったのと、エリさんようこそ!も含めてカンパイー!

みんなでワイワイ!たわいもない話もなんだか幸せ!

「そーいえば、エリさんは普段友達とかからなんて呼ばれてるの?」

「仲の良い友達だと普通にエリちゃんがおおいです!」

「じゃあカス会にも参加しちゃったし、今日からエリちゃんだね」

「エリちゃんっです!笑・・・私はじゃあケンちゃんって呼んじゃっていいですか?」

「もちろん。ケンちゃんです!笑」いろんな話をした。話しても話しても尽きない。

このまま明日の仕事も忘れて楽しい時間を過ごしたいけど。そろそろ今日は帰らなくちゃ。

「ケンちゃん、今日はとても楽しい時間をありがとう!本当はもっと居たいけど明日朝早いから今日は先に上がります。」

ありがとうと直接あなたに言える。この距離にありがとう・・・。

「あとそうだ!ぜひまた食事に行きたいのでLINEとか交換してください!」

やっぱり私も女の子だ。女の子だったら誰でも好きな人の前では乙女スイッチが入りますよね。

それから私達は、LINEで連絡をとるようになり何度も一緒に食事に行った。

次のストーリーへ。

つながる出会い

【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された禁断のアプリ「卒論 カスの極み乙女」をネタバレしちゃうぞ!

ソファの上のぬいぐるみが、静かにこっちを見ている。嫉妬してる?ごめんね。私は今、幸せなんだ。画面越しのみんながくれる幸せとは、まったく別の物なんだよ。

「変わる心に同様なんてして」
「明日を悟って目を瞑る。悪くないの」
「私以外は私じゃないって」
「報われない気持ちもしまって、生きて」

あれは、私だ。私なの。
あの歌は私なんだ。
彼が歌う、私にとっての、私だけの歌・・・。

ケンちゃんと二人だけでこのお店に来るのは何回目だろう・・・。
両手で数えきれなくなってきた。

お酒飲んで、写真を撮って、キスもした・・・。
それでも全く飽きる気がしないのはどうしてなのかな。

恋とか愛とか、そんな言葉は世界中のどこにでも溢れ返っている。

世の中のみんなが、こんな幸せを当たり前に感じているのかな。

それって凄いなあ。
本当の幸せって、こういう気持ちの事をいうんじゃないかな。

この気持ちを、ファンのみんなと丸ごとシェア出来たらいいのに!

「ケンちゃん、来月はクリスマスがあるけど、二人でディズニーとか行ってみない!?ホテルも私予約するよ!」

「クリスマスにディズニーかあ」

「ってかケンちゃんディズニーとか行ったことある?」

「もちろんあるよ。」

「じゃあなんでそんなに気が乗らないの?・・・。」

「もしかして去年のクリスマスに前話してた昔の彼女さんと行ったとか?」

「それはない。けどクリスマスは仕事で忙しいかもしれないなぁって。スケジュール確認して来週中には決めよう。」

「分かった!ハッピーなクリスマスを過ごせるようにサンタさんにお願いしておくね。」

私はその日から毎日、プラスの言葉だけを言い続けた。

プラスの言葉を発した分だけ人生の中での笑顔の数は増えると思うから。

それから三日も経たず、ケンちゃんからドライブの誘いが来た。

私たちはドライブしながら海まで車を走らせた。

食事が終わって、海沿い小道を散歩しながら、

ケンちゃんが唐突に私に告げた。

「エリちゃん、クリスマス一緒に過ごそう。」

私はいつもと違うケンちゃんの様子から少しネガティブな返事がくるかと思っていた。

「やったー!サンタさんからの少し早いプレゼントだ!」

「ただもう一つ言わなくちゃいけない事があるんだ・・・。」

「実は・・・オレ・・・」

「結婚しているんだ。」

「!!・・・。」

言葉にならなかった・・・。
ただただ・・・
目が霞んだ。

「けどオレはエリの事を好きで愛している。これは本当なんだ・・・。」

「だから、離婚が成立するまで、待っててほしい。」

「・・・。」

「ケンちゃん、ちゃんと反してくれてありがとう。けど今日はもう一人になりたい。」

私はそう言い残し、一人で駅に向かった。

つらくても笑顔。
悲しくても笑顔。
苦しくても笑顔。
・・・たまに一人で涙。

どんな出来事も良い面と悪い面がある。

どんな悲しい出来事にも絶対にプラスポイントがある。

そこを見つけていくってこと、大切ですか?

翌朝、私はいつも通りの時間に起きて、スタジオへ行き、順調に収録を終えた。

楽屋に戻って、スマホを取り出す。
もう習慣になっている。
イヤホンの向うで・・・が歌う。

何も考えずにスマホから流れてくる音の波。

このまま私も音になってしまいたいな。

汚れも過ちもなにもない世界で、ずっと彼の傍にいたい。

どんなに悔やんでも過去は変えられない。
どんなに頑張っても過去には戻れない。
だったらもう前を向いて歩くしかない。

この気持ち、もう止まらない。もう終われない。

私はLINEでメールをしていた。

「私からのお願い・・・。ひとつだけ・・・。」

「私の誕生日、3月6日までに、奥さんの事、はっきりして欲しい・・・。」

両膝を抱え込んで、丸くなって、屈みこんだ。

スマホが鳴る。
彼からの返事だ。
画面を開く私の指は震えていた。

「この思い受け止めてくれてありがとう。エリの誕生日3月6日までに妻からは・・・卒業する。」

それからも連絡を取り、ケンちゃんは離婚の話を進めてくれている様子だった。

「話し合いしてた。感情的になってしまうから。時間かかってしまうけどちゃんと卒論書くから待っててほしいな」

「こんな感じで待たせるのは本当に心苦しいけど、待っててほしい。」

ポジティブに考えたい。そして私は強がった。

「大丈夫だよ!判ってる!卒論提出できたら、ケンちゃんにいっぱいワガママ効いてもらおうっとー!笑」

そんな連絡をし、時間がある限り会い、月日は経ちクリスマスを迎えた・・・。

クリスマスの夜、私とケンちゃんは約束をしたディズニーで楽しんだ。二人だけで。

イルミネーションの煌めくナイトショーを見ながら、何度も愛を誓って、キスをした。

ホテルに戻ると、ケンちゃんが少し照れくさそうに、真っ白なプレゼント箱を私にくれた。

金色のリボンをそっと引っ張ると、箱の中から

新作のボリードのハンドバッグが顔を出した。

これ、100万円以上する超レアなバッグなんだけど。

「俺は愛ってお金じゃいないと思うんだ。でも好きな女の子には、笑ってほしい。なんでもしてあげたいって思うんだ。

「ありがとう・・・うん、愛って、お金じゃないよね。」

私は心からそう思った。

「ケンちゃんが一生懸命、私の為にプレゼントを選んでくれたのかなって、私、そこが嬉しいんだ。」

「私、これ、壊れるまでずっと使う!」

「ごめん、しっかり作られた高級品だから、多分一生こわれないよ」

ケンちゃんが笑う。

「私たちの関係みたいに?」

ケンちゃんが、笑うのをやめた。そして私の背中に手を回すと、もう一度、そっと優しくキスをしてくれた。

その夜、私たちはリゾートの中にある、一番大きなホテルの最上階のスイートルームで・・・

一夜を明かした・・・。
猟奇的なキスを私にして、最後まではなさないで・・・。

駆け抜けるように師走は去って、

窓から見える山の向うから、年明けの鐘が鳴った。

ケンちゃんから、当たり前のように、正月長崎へおいでと誘われていた。

私も、当たり前のように、ケンちゃんにくっついて長崎に来た。

空港から二人で車に乗り込んだ。

向う先はケンちゃんの実家だ。

車を降りて、玄関に向かう。
ご両親にしっかり挨拶をしよう。

私は今、満たされている。
そうきっと、世界中の誰よりきっと・・・。
・・・その時。

知らない男性から声をかけられた。

「週刊文春のものですが、エリさんですよね!ケンタさんとはげんざいどういうご関係ですか!?」

私はとっさに「事務所を通してください!」
と声が出ていた。

「ケンタさんは、○○さんをご存じですよね?どういったご関係ですか?」

「名前は知ってます・・・。友達です・・・。」

どうしよう・・・わたしたちもしかして・・・

続きは次回!

この記事の執筆者は、Webデザイナーでダッド編集部員の窪田匡知さんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

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