ダッド編集部 【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された禁断のアプリ「卒論 カスの極み乙女」をネタバレしちゃうぞ!

Published on 2月 2nd, 2016 | by ダッド編集部

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【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された「卒論 ゲスの極みと恋する乙女の恋愛物語」をネタバレ!【完全版】


拒否した嘘

【DL終了】AppStoreからもGoogle Playからも削除された禁断のアプリ「卒論 カスの極み乙女」をネタバレしちゃうぞ!

記者に撮られた私たちの写真は、
すぐに週刊誌に掲載されると水面下で予想されていた。

私は正月以降自由な時間はなく
事務所に呼ばれてこれまでの関係をすべて話し対応を待った。
ケンちゃんも私の事務所の人から、離婚するまでは会うな!・・・と。

芸能人は話題性がとっても大事。
そう言って、必死に話題作りに励む、人気が伸びないモデルやタレントの友達を、
今まで私は他人事のようにぼんやり眺めては
のんびりと応援していた。
意図しないスキャンダルで世間からバッシングされた
お笑い芸人の女友達に、似たようなセリフを吐いて
慰めたのも、ついこのあいだの事だ。

けれどとうとうこの日がやってきた。

明日発売の週刊文春によると、私たちのこれまでの密会が掲載されるという。
すぐさまマネージャーから電話がきた。
「エリ、報道みた?すぐに会見を開くから事務所にすぐ行こう!」

どうしよう・・・
わたしたちもしかして・・・

心臓が、
奇妙なリズムで脈打っている。

事務所の奥から聞こえるマネージャーたちの声。

苛立った騒ぎ声も、心配そうに話しかけてくる先輩タレントの励ましの声も、

全てがぐちゃぐちゃに混ざり合って、

耳になじまない
不協和音のようだ。

こんな不安になった事、

今まで一度も経験がない。

まるで私、
ひとりぼっちになったみたい。

マネージャーから
「大丈夫」と声をかけられるも
言葉は「ごめんなさい」しかでない。

話すことは決まってる。

ケンちゃんとの関係は
「友人」という、嘘。

文章は
事務所側が早い段階から用意してくれていた。

はい、本当です、
なんて・・・

「エリ、心の準備はできた?
そろそろ行こうか。」

黙って私は頷いた。

目を見開いて会見室の扉を開けた。

カシャ!カシャカシャ!

カメラのフラッシュが眩しい。
緊張で喉が渇く。

「それではただ今より、今回の騒動に関し、エリの会見をはじめさせていただきます。」

頭をゆっくりさげてから、
用意され頭に叩き込んだ文章を
口にする。

「このたびはお忙しい中お集まりいただき大変申し訳ありません。」

「今回発表される記事に関して・・・・・・・・・申し訳ありませんでした。」

「私はアーティスト、山谷ケンタさんの作る音楽のファンであります。」

「ライブにも行かせていただき、打ち上げなどでお話もさせていただき、そんな中、山谷さんと連絡をとるようになりました。」

「記事にありましたように二人でお食事にいかせていただいた事もあります。」

「そして、お正月に長崎の御実家にお邪魔したことも、事実です。」

「ただ、お付き合いということではなく友人関係であることは間違いありません。」

なに、してるんだろ。

カメラの前で嘘を言いながら、
私の心の中は
矛盾した気持ちでいっぱいだった。

「私のとった行動はたくさんの方々にご迷惑をおかけし、誤解を招くような、大変軽率な行為だったと深く反省しております。」

「申し訳ありませんでした。」

一緒にいられるだけで、
嬉しかったのに、
幸せだったのに、
それももう、
やっぱり無理なのかな。

長く感じた記者会見も
自分に言い聞かせているうちに、
数分で終わった。

その日、マネージャーはひたすら各方面の関係者と連絡を取っては、

今後の仕事の調整を行っていた。

私は事務所の社長と少し話をした後、

控室で待機していたけれど、
夕方にはマネージャーの手配したホテルに移動した。

ケンちゃんは
記者会見を見ていたのか、

見ていないといいな。

あれは、嘘だよ。

全部嘘だよ。

ほんとに、
ほんとに・・・すき、なの・・・

ケンちゃんなら
言わなくてもわかってくれるよね?

もう、外は真っ暗だ。

何かしないと落ち着かない。

私は「会うな!」と
言われているケンちゃんに電話を掛けた。

無機質に繰り返されるコール音が煩わしい。

早く、早く出て。

ケンちゃんの声が聴きたい・・・。

私の期待もむなしく、
その電話は彼にはつながらなかった・・・。

私はいつの間にか
一人で部屋をでていた・・・。

車通りの多い国道を歩いて・・・。
今までの思い出がこみあげてくる。

ケンちゃんが
私の番組に出演してくれた時
「一番欲しいものが手に入らなそう」
なんて言われたな・・・。

けど、
あの後からファンじゃなく、
私はケンちゃんに恋をしていた。

ライブにも行った・・・。
打ち上げにも声をかけてくれて・・・。
あの時にケンタさんから
ケンちゃん、エリちゃんって呼び合って・・・。

二人の秘密の個室居酒屋にに通って・・・。
はじめてのキスもして・・・。

衝撃的な告白もあって・・・。
けど私のこの気持ちが、もう止まらなくて・・・。

素敵なイブとクリスマスを過ごして。
オシャレなプレゼントも用意してくれて・・・。

一緒にいられただけで
ただただ幸せだった・・・。

ケンちゃんといると、
どんな時間だって意味もなく泣けてくるくらい幸せで・・・。

心の中はいつも
ふわふわした乙女になってたっけ。

出逢った頃の私はちゃんとした子、だったはず。

ケンちゃんに出会ってから・・・。
わたしは・・・。
わたしは・・・。

だんだんと自分がした行為が、
重くのしかかってくる。

悪いとか、
悪くないとか、
そうじゃなくて・・・。

信号が赤い歩道に、
・・・静かに足を踏み入れる。

とその時

私の腕をつかんで引き戻してくれた・・・。

「エリ!こんな時こそしっかりしなくちゃ!ケンタさんと今は会えないけど、いずれは一緒にいたいんでしょ!?」

「マネージャー・・・」

「エリが変な気を起さないか、後ろからずっとつけてたんだよ。笑」

「ごめんなさい・・・。」
私は泣きじゃくって、
マネージャーに寄り添った。

記者会見後、
連日のように各メディアが
私達の関係にまつわるニュースを取り上げた。

あの日以来、
CM打ち切りも決まり、
私の仕事は着実に減っていった。

スキャンダル後なんて
ネットの世界では
いろいろと言われているだろうな・・・。

そう思うと
怖くて習慣になっていた
LINEのチェックすらできなかった。

今まで
スキャンダルなんて無関係で、
比較的平穏に芸能活動をしていた私。

こんなことになるなんて思ってもみなかった。

恋をしてから調子に乗っていたのかな。

どこか遠くに逃げ出したい・・・。
二人で・・・

けどどこにも
逃げ場なんてないのにね・・・。

他の人たちは、
どうやって乗り越えてきたんだろう。

暴行事件の歌舞伎俳優も、

自宅連れ込み発覚のアイドルも、
略奪愛で結婚したアーティストも・・・

何事もなかったように、
普通に仕事をしている。

ケンちゃんは、
どうしてるのかな・・・。

ふと浮かんでくる疑問は
いつもそれ。

連絡が取れなくなってから
ケンちゃんの本心を私は何も知らない。

つい最近まで近くにいたのに。

会いたいよ・・・

それでも、
ケンちゃんからの連絡はなかった。

そして、私は一つ、二つと
レギュラー番組の降板が決まった。

「マネージャー・・・ごめんね」

「大丈夫!けどエリの体調が心配だよ・・・」

あの会見以来、
わたしを取り巻く環境が
ガラッと変わり
精神的にも辛くなってきた・・・。

収録するたびに、
レギュラー番組降板の話が続いた・・・。

「マネージャー・・・わたし・・・」

「言わなくても分かるよ。エリ、今までがんばってきたんだからみんな分かってくれる。」

「家でゆっくり休養して。
また笑顔を渡しにも見せてよ。」

次のストーリーへ。

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