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Published on 5月 20th, 2016 | by ダッド編集部

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5/27(金)公開、映画「神様メール」を映画ギーク佐藤光がレビュー!



この記事の執筆者は、映画ライターの佐藤光さんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

映画ライターが語る、映画「神様メール」感想

5月27日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開されるベルギー発のコメディ映画『神様メール』を、ちょっぴり早めにご紹介!

[2015年 監:ジャコ・ヴァン・ドルマル 出:ピリ・グロワーヌ、ブノワ・ポールヴールド]

神、降臨

神様は実在した。
ブリュッセルのとあるアパートで家族と共に暮らし、パソコンで面白半分に事故や天災を起こしては悦に入っていたのだ。神様の娘エアは、やたら怒りっぽくて前時代的マチズモを振りかざす父親のことが大嫌い。ある日、彼女はとうとう家出を決行するが、行き掛けに神様のパソコンを使い、世界中の人々の余命を各々の携帯電話にむけて一斉送信してしまう。人生のタイムリミットを突きつけられ、人間界は大パニック。怒り心頭に発した神様はエアを追って地上に現れるが、彼女の家出には親子喧嘩とは別の、あまりに奇天烈でスケールの大きい理由があったのだ……。

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目覚まし時計が鳴っても「あと10分……」と二度寝(そして遅刻)。レジの順番待ちは、隣の列の方が速く進む。パンを床に落とすと、大抵ジャムを塗った面が下向きに……誰もが一生の間に幾度も経験する忌々しい「法則」あれこれである。『神様メール』に登場する神様は、このテのセコい法則を何千と考案し、人間がイライラ、オロオロするのを眺めて楽しんでいる性悪オヤジだ。事ある毎に妻を怒鳴りつけ、口ごたえする娘にはベルトを振るって折檻。こんなヤツが悪ふざけ気分で創造した世界だもの、災害や戦争が絶えないのも納得である。

兄のJC(イエス・キリスト)から「パソコンを取り上げてしまえばパパは無能力者」と聞かされたエアは、一世一度の大反抗計画を仕掛けた後、PCをログオフ。もちろん、横暴なトーチャンに一泡吹かせたいというハラも無くはない。しかしそれ以上に、運命に縛られた日々を生きる人間たちに「人生を自分の手で切りひらく機会」を与えたかった。冒険したけりゃすればいい、恋に落ちたら迷わず進め(たとえ相手がヒトじゃなくても)。どうせ限りのある命、好きなことをやらないでどうするの?余命開示のせいで大混乱に陥ったかと思われた世界だが、それは「秩序と調和」の概念が刷新される前段階、小波に面食らっているだけだ。いよいよ変革の大波が到来し、世の中すべてを飲み込んだとき……それまで我々が当たり前のものと思い込んでいた理法は、まさに根底から覆されるのである。

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もちろん、基本的にはコメディ映画なので、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督のブラックなユーモアも随所にちりばめられている。「余命ウン十年。だから何しても死ぬわけないサ!」と無茶なスタントに興ずる若者はバカの極みだし、自分で作った「不快の法則」に足をすくわれ続けて散々な目に遭う神様はザマぁ度満点。ゴリラ情夫(比喩でなくモノホン)と深い愛で結ばれる有閑マダム役に大女優カトリーヌ・ドヌーヴを起用するなんて、これこそ神をも恐れぬ所業!『シェルブールの雨傘』(64年)が大好きなウチの親父が観たら、歯噛みして悔しがるかもしれぬ(もひとつ言っておくと、本作には男女がナニする場面も結構多い。そうと知らずに親子で鑑賞してドギマギなさいませぬよう)。

個人的にハッとさせられたのは、終盤のある場面でサルヴァトール・アダモの“Tombe la neige”が流れた瞬間。「万事解決、ジャジャーン!」的な劇伴をのせてもおかしくないところ、どうしてこんな切ない歌詞の曲を嵌め込んできたのだろう?単なるベルギー繋がりか、それとも同曲を効果的に使用した仏映画『クリスマスに雪はふるの?』(96年)へのオマージュか。ひょっとしたら、あれだけひどい仕打ちを受け続けていたにもかかわらず、やはり○○は××への想いが断ち切れなくて……ウーム、モヤモヤする。
監督の来日記者会見に本編未見で赴き、挙手して質問する勇気もゆとりもなかった筆者の阿呆さとチキンハートを、この場を借りて自己批判いたします。

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コメディ映画」のレビュー一覧

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年間200本以上の映画を鑑賞する映画ギークがオススメの映画をセレクト!

映画コンシェルジュ 佐藤光
1983年生。映像制作者・ライター。年間200本以上の映画や舞台を鑑賞し、買うCDはサントラばかり、いくら家計が厳しくともDVD・Blu-ray収集を止められない映画バカ。当の本人は「宵越しの銭っこは持たん主義」と涙目で強がっている。
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