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Published on 8月 17th, 2014 | by ダッド編集部

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フラメンコ講師に習う子どもとできるリズム遊び③ 〜遊びの中で子供の能力を伸ばす方法〜



この記事の執筆者は、フラメンコ舞踏家でリトミック講師の阿部潤子さんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

遊びを通してお子さんの能力を伸ばしていきましょう!

「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声きけば 我が身さへこそ揺るがるれ」
※現代語訳
「遊ぶためにこの世に生まれてきたのだろうか。戯れるために生まれてきたのだろうか。
一心に遊んでいる子供の声を聴いていると、私の身体さえも自然に動き出してくることだ。」

平安時代に編まれた歌謡集「梁塵秘抄」の有名な歌にもあるように、子供は「遊び」を通して、人生で必要な様々なことを学んでいきます。
たとえば、リズム感覚もその一つで、ひと昔まえまでは、日暮れまで近所の子供たちが外を走り回り、遊び歌が響き自然と培われていくものでした。
しかし、そんな光景も現代では失われつつあります。

幼児にとって喜びは全ての刺激のなかで最も強いものとされています。
遊びのなかにゲーム性をもたせ「よろこび」をともなうことが、子供がもつ能力を効果的に伸ばす鍵となります。
リズム教育が必要とされる今、是非ご家庭で楽しくリトミックに挑戦していきましょう!

語彙力を伸ばす遊び方

お子さんに絵本を読んであげる時、ただ読み進めるだけではなく、絵本に描かれている絵を指さして「これは何かな?」と聞いてみます。
それがリンゴなら「そうリンゴだね。リンゴは好きかな?」と子供が言葉に対して興味を持ち、反応してくれるようにします。
こうした相互のやりとりで言葉習得が促進されるのです。
次にパパが「リンゴ」と言いながら言葉に合わせて「リ(♩)ン(♩)ゴ(♩)」と手を叩いてみせます。
子供にも真似をするよう「さんはい」と促してみましょう。

「もも」=「も(♩)も(♩)」、「バナナ」=[バナ(♫)ナ(♩)」、「ひこーき」=「ひ(♪)こー(♩)き(♪)」

など色々な絵を指さして挑戦してみましょう!
こうして言葉の音節の数だけ手拍子をし、テンポを守って言葉と手の動きの連動を図ります。
なれてきたら、「リンゴ・モモ・バナナ・ひこーき」といくつかの単語を続けて手拍子してみます。
こうして不規則な数に順応し、どのような複雑なリズムにも対応できる基礎づくりをします。

2~3歳頃から子供は驚異的な速さで言葉を習得していきますが、大人と違い言葉をカテゴリーで組織化することができません。
そして、5歳になる頃には、カテゴリー化が始まり、言語の組織化と再生が行われていきます。
それでも、物の名称ではない「概念」は経験しないと言葉として習得しづらいのです。
そこで必要なのが想像力です。

想像力を伸ばす遊び方

さて次は、お盆やタンバリンのような丸いハンドルがわりになる物を用意します。
次にパパが床に正座をし、その上にお子さんが腰掛けてパパに背を向けるように座ります。
パパが子供の前に両手を伸ばし、ハンドルを握ってドライブをします。カーブはハンドルと一緒に身体を思いっきり傾けたり、
ガタガタ道は膝をつかい上下してみたり、いろんな道をドライブしましょう!

なれてきたら子供にハンドルを握らせ、パパがシートベルトがわりに両手で子供の胴体に手をまわして、しっかりと抱えたら「バスが森へ出発します!」と合図とともにブーンと言いながらパパは体を左右に揺らします。
途中、「信号が赤です」と言ってそっと動きを止めてみたり、時にはブレーキがかかるように子供にまわした両手に力を入れてお子さんをギュと抱きしめたりしてみましょう。決して動作を乱暴に激しくしすぎないよう注意して下さい。

フラメンコ講師に習う子どもとできるリズム遊び③ 〜遊びの中で子供の能力を伸ばす方法〜

次に停留所に着いたら「ぞうさんが乗ってきました!」と言って、子供がぞうさんの歩く様子をイメージできるよう「ノッシ、ノッシ…」低い声で、ゆっくりと言いながら、パパはそのテンポに合わせて大きく体を左右に揺らします。
そして、次の停留所についたら今度は「うさぎさんが乗ってきました!ピョン、ピョン…」と言ってそれに合わせて体を小刻みにたてに揺すってみましょう。りすさんのような小動物なら「チョコチョコチョコ…」と言って、パパが子供の腕をくすぐるように指を走らせてもいいでしょう。

大切なのは、子供の想像力が膨らむよう分かりやすく声の抑揚で変化をもたせることと、動物の歩く効果音のテンポと動作を合せることです。
なれてきたら、子供に「次は誰が乗ってきたかな?」と聞いてみるのもいいでしょう。
時にはお子さんが、自ら立ち上がってその動物の真似をはじめるかもしれません。
その時は、「こうするんだよ」とパパの意見をおしつけたりせずに見守り、お子さんの自己表現の能力を高めてあげて下さい。

イメージ能力を大きく成長させ、心に浮かんだことを完全に表現する力を育むことで心と身体を一致させていきます。
意欲や創造性は喜びの行為から生まれてきます。

子供は遊びのなかで喜びを知り、その喜びを味わうために苦しいことに耐える強さが生まれます。
その意思の強さは一生通用する底力になっていくのではないでしょうか。

フラメンコ舞踏家/リトミック講師 阿部潤子
 舞台美術やNHK放送センターのグラフィック制作等を経て、フラメンコと出会い渡西。
2008年、日本フラメンコ協会新人公演群舞の部「奨励賞」を受賞。
2012年、町田にて自身のスタジオ「Levante」を設立。
現在、ライブ出演の他、舞台の総合演出、振付など幅広い活動を
行うと同時に後進の指導、リトミックの要素を取り入れた子供フラメンコレッスンなども行っている。

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