受験のプロ eyecatch_tagu02

Published on 8月 20th, 2014 | by ダッド編集部

0

塾では教えられない受験のコツ② 〜中学受験の概要と、その利点〜



中学受験という独特な世界を把握しよう

そもそも「中学受験」とはどういうもので、どのような視座に立てばその全容を把握できるのかを、今回から解説いたします。

受験を控えた子の生活スタイル

中学受験とは、その字の通り「ある中学校に入学するために試験を受ける」ことです。一般的に「国語・算数・社会・理科」の4教科で試験を行い、受験者の中で成績が優秀な人が合格します。(国語・算数の2教科受験や、AO入試・帰国子女枠を用意している学校もあります。)

中学の入試試験は、公立小学校では習わないことが当然のごとく出題されます(一般的に公立中学校で学ぶべき範囲が出題されます)。偏差値が平均以下の中学校であっても、学習塾などで学校以外の勉強をしなければ試験問題を解くことは難しいです。

ましてや、偏差値60以上の難関校で出題されるような問題に網羅的に対応するには膨大な学習量を必要とし、一般的には小学4・5年生の時から学習塾に通っていなければ出遅れてしまうといわれています。

受験のための学習塾に通う子のスケジュール例を以下に記します。

4、5年生
学校の学期中 平日 夕方~夜まで3時間程度を週2~4日
週末 朝~夕方まで8時間程度を週1日
夏休み・冬休み期間中 朝~夕方まで8時間程度を週3~5日
6年生
学校の学期中 平日 夕方~夜まで3時間程度を週3~5日
週末 朝~夕方まで8時間程度を週1~2日
夏休み・冬休み期間中 朝~夜まで8時間程度以上を週4~7日

私の経験論ですが、このようなスケジュールが一般的といえます。

各塾、基本授業のほかに特定の教科に特化した特別講習を豊富に用意しており、それらを受講するとあっという間に週6,7日で塾に通う状態を作り上げることができます。中には2つ以上の塾を併用している子もおり、その場合朝から晩(授業終了時刻22時なんてのもザラです)まで塾に入り浸ることになります。

加えて、塾にも「宿題」がありますので、自宅学習の時間も勘案すると生活のうち勉強していない時間のほうが少なくなるほど机に向かわなければなりません。

しかし、勉強すればするほど…塾に行けば行くほど成績が良くなるかというと、そんなことはありません。

私見ですが、むしろ基本の授業と最低限の宿題だけをこなし、塾に行かない日は友達と遊びまくっているような子のほうが成績の良い場合が多いと感じます。中学受験における勉強量については、今後の記事で言及いたします。

中学受験を頑張ることの利点

小学校4~6年の多くの時間を費やして挑む中学受験ですが、そのメリットについて確認いたしましょう。

ここでは大きく3つの点を挙げたいと思います。

1. 高校受験を実質的にパスできる

受験制度を導入している国公私立の中学校はほとんど全て「中高一貫校」といって、高校も併設しています。

中学受験で入学した生徒は、よほど成績が悪くない限り自動的に付属の高校へ進学できるので、高校受験をパスし、大学受験まで6年間、受験を回避することができます。もちろん、中学校卒業時に任意で他高校を受験し、そちらへ転校することも可能です。

2. 大学受験に有利な環境を得られる

レベルにもよりますが、受験を実施しているような国公私立中学校の多くは「教養教育のレベル」という面で、受験を必要としない公立中学校よりも高度といえます。

一般的に、公立中学校では3年間で習うべき内容を2年次までに教え、3年次以降は高校の範囲を勉強していくというような「先取り学習」を行うので、速いスピード感の中で学習に取り組み、大学受験までに他を引き離す勉強量をこなすことができます。レベルの高い学校では、大学受験の時に学習塾を併用しなくても東大以下難関校に合格できる子が多くいるので、「公立中・高+学習塾」とさほど大差ない投資金額で高偏差値の大学へ進学できる可能性も高いです。

また、入学時の段階では同程度の学習能力を持った子たちが集まるので、良き仲間・ライバルに囲まれて勉強に取り組める環境に身をおくことができます。(もっとも、時間の経過とともに学力の差は驚くほど大きなっていくものですが。)

3. 同程度の知能・家庭環境を持った友人に囲まれ、穏やかな思春期を過ごしやすい

国公立は別ですが、私立の場合、入学金だけでも数十万、年次の学費+諸経費で100万円前後かかるなど、一定以上の収入を持っている人でなければ子どもを私立に通わせることはできないといえます。私見ですが、家庭環境・教育がしっかりしている子たちが集まるので、学校におけるいじめなどのトラブルは公立よりも少なく、起こりにくいと感じます。学校としても、高い報酬をもらって教育サービスを提供するので、トラブルの防止・解決に取り組む意識は公立のそれよりも総じて高いです。

多感な思春期において人付き合いの悩みで勉強に身が入らない…というのはよくある話です。いじめに関する報道が毎日のように行われている今日日、子どもの幸せを願うとともに、学習への阻害要因を排除したいという想いから、私立が好まれる傾向が昨今高まっているといえます。

———

今回は、中学受験の概要と、利点について言及いたしました。メリットだけ書いてデメリットを書かないのは執筆者として正しい姿勢ではないと思いますが、デメリットについては今後の記事で言及していくつもりです。

次回をお楽しみに。

受験スタイリスト タグフィ=モンド・ファッジ
芝中学・高校、慶應義塾大学環境情報学部卒。塾講師時代は数多の生徒を有名中学校に合格させてきた経験を持つ。
ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

Tags: ,



Comments are closed.

Back to Top ↑
  • スポンサードリンク




  • 厚生労働省 イクメンプロジェクト賛同企業です

    ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

  • FACEBOOK