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Published on 6月 29th, 2016 | by ダッド編集部

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映画「ペレ 伝説の誕生」を映画ライターがレビュー。サッカー経験者でなくてもハマる、ペレが伝説になるまでを描いたエピソード0作品。



この記事の執筆者は、映画ライターの佐藤光さんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

映画ライター佐藤光が語る、映画「ペレ 伝説の誕生」感想

※レビュー内にはネタバレを含みます。
7月8日(金)より全国公開される『ペレ 伝説の誕生』のマスコミ試写に、サッカー偏差値貧乏な映画ライター・佐藤が参戦してきました!!

[2016年 監:ジェフ&マイケル・ジンバリスト 出:ケヴィン・デ・バウラ、セウ・ジョルジ]

レジェンドは一日にして成らず

あらすじ

1950年。自国開催のFIFAワールドカップ決勝戦で、ブラジルは惜しくも優勝を逃す。
国全体が沈痛なムードに包まれる中、悲嘆に暮れる父親を励ます一人の少年がいた。「いつの日か、僕がブラジルをW杯で優勝させる」……。
スラムで貧しい生活を送りながら、サッカーに必要な技術と精神力を体得していった少年は、その才能を買われて名門サントスFCへの入団権を手にする。少年の名はエドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント。のちに「ペレ」の愛称で歴史に名を刻むことになる若き天才が、今まさに世界へ駈け出そうとしていた……。

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最初に言っておくと、筆者のサッカーに関する知識量はかなりお寒い。
小学生の頃に、ファミコンで『キャプテン翼Ⅱ スーパーストライカー』を多少やり込んだことがある程度(自陣ペナルティーエリアから放った必殺シュートが相手ゴールのネットを突き破ったり、ドリブルやタックルで選手が空高く吹っ飛んだり、色々とグレートなゲームであった)。フォーメーション談議で山盛りご飯何杯もイケるようなサッカー・ファンの友人たちにはまるで敵わない。そんなア式蹴球劣等生の筆者でも「ペレ」の呼称ぐらいは知っているし、自国チームの敗北でお通夜のような空気が漂うスラム街の映像を見れば、「ああ、この人たちにとってサッカーは単なる娯楽ではないのだなぁ」と感じ取れる。そもそもこの映画、予備知識の多さ・少なさで観客を選り分けるタイプのストーリーではない。タイトルにもある通り、「伝説」がスタートラインに立つまでを描いた、いわばエピソード0的な作品である。

映画「ペレ 伝説の誕生」を映画ライターがレビュー。サッカー経験者でなくてもハマる、ペレが伝説になるまでを描いたエピソード0作品。01

カポエイラの基本ステップ「ジンガ」から派生し、独自の進化を遂げたブラジル・サッカー。しかし、大舞台での敗退はチームからも国民からも自信を奪い、従来のプレースタイルはもはや時代遅れなのではないかという声まで上がり始めた。欧州勢に顕著な組織力重視のサッカーを可及的速やかに導入しようとする性急な風潮は、ブラジルのサッカー文化を混乱させ、スラム生活の中で型に嵌らぬ技術を身につけてきたペレ少年の心にも迷いを生じさせる。だが、かつて自分もサッカー選手だったペレの父・ドンジーニョは、迷える息子に繰り返し言い聞かせる。「ジンガを信じろ。己を信じ続けろ」……ジンガという言葉は、なにもサッカーに必要なテクニックだけを示しているのではない。それはブラジル人にとっての伝統であり、良心であり、プライド。心技が一体となった時、そこに初めてヒーローが誕生する。スポーツを題材にした映画や最近大流行りのアメコミ原作もの、その中で特に成功した作品群にも通ずる普遍的なメッセージだ。ロン・ハワードやリドリー・スコットといった売れっ子監督たちの作品をプロデュースしてきた辣腕家ブライアン・グレイザーが本作にGOサインを出した理由も、この企画の手堅さに依拠するところがきっと大きかっただろう。

映画「ペレ 伝説の誕生」を映画ライターがレビュー。サッカー経験者でなくてもハマる、ペレが伝説になるまでを描いたエピソード0作品。02

映画の力で独裁者の息の根を止めてみせた『イングロリアス・バスターズ』(09年)のような歴史改変モノではないので、劇中で描かれる1958年W杯決勝までの試合運びはサッカー・ファンなら既知の事実だと思うが、高速度撮影やタイム・スライス技術を用いて演出された競技場面はハイパーリアルというより少々ファンタジックな効果を生んでおり、テレビ中継や記録映像とはまた違った味わいを得ることができる(熟したマンゴーの実を使ってボール・コントロールを特訓するところで、筆者は『少林サッカー』(01年)の生卵リフティングを思い出した)。そして、幼年~青年期のペレを演じた二人の子役はどちらも適任者。とりわけ、セミプロのサッカー・トーナメント会場でスカウトされたというケヴィン・デ・バウラは、それまで演技経験が無かったとは思えぬほどの力演を見せる。試合直前のペレが緊張のあまり嘔吐するシーンが出てくるが、おそらくはデ・バウラ君も、それと似たプレッシャーを撮影現場で体感していたのではなかろうか。ヘタを打てばファンからフルボッコにされかねない状況で、立派に大任を果たした勇気に敬意を表したい。偉大なるレジェンド……その伝承もまた、お手軽お気楽では済まされない行為なのである。

©2015 Dico Filme LLC

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映画コンシェルジュ 佐藤光
1983年生。映像制作者・ライター。年間200本以上の映画や舞台を鑑賞し、買うCDはサントラばかり、いくら家計が厳しくともDVD・Blu-ray収集を止められない映画バカ。当の本人は「宵越しの銭っこは持たん主義」と涙目で強がっている。
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