映画「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」予告映像解禁!!
予告映像解禁、ラース・クラウメ監督コメント、監督来日情報と盛りだくさんです!
2017年1月公開の映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の予告映像が解禁となりました。
検事長フリッツ・バウアーの元へ、 “アイヒマンは偽名を使い、ブエノスアイレスに潜伏中です” という一通の手紙が届く。バウアーは、アイヒマンをドイツの法廷で裁くため、国家反逆罪に問われる危険を冒しながらも諜報機関《モサド》と接触、更にはナチス残党の妨害を受けつつも、次第に彼を追い詰めていく姿が映し出されています。
そして映像は「狩りはお好きですか?」「好きだ、悪党を狩るのがな」という正義と信念を貫こうとするバウアーらしいセリフで締めくくられています。
ラース・クラウメ監督コメント
フリッツ・バウアーはとても非凡な人物で、映画の主人公向きの燦然と輝く人物だ。
ホロコーストについて話したがらないほとんどの犠牲者たちと取る行動がまったく違う。圧倒されてしまうようなとてつもない圧力を受けるのに、それでもナチス党員たちを告発しようとする。それは復讐ではなく、人本主義的精神、そして人々を教育したいという意識から。波乱に富んだ彼の人生でとりわけ緊迫に満ちたアドルフ・アイヒマンの追跡を核に据えたのは、第二次世界大戦後に悲観し、打ちひしがれてドイツに戻ってきたけれど、「意識の風化」との闘いに自身の存在意義を見いだした男の贖罪の物語を語りたかったからだ。フリッツ・バウアーのさまざまな伝記はもちろんのこと、たくさんの本を読んだ。バウアー一派の最後の生き残りである検察官のゲルハルト・ヴァイス(Gerhard Wiese)とも会った。知識にあふれた鋭く優秀な人物で、フランクフルトの当時の検察局の状況や上司としてのバウアーがどういう人だったのかを教えてくれた。すごく参考になったよ。それに加え、フリッツ・バウアー研究所の職員たちと何度も濃密で触発されるやりとりをした。
我々が21世紀になってもフリッツ・バウアーから学べることはたくさんある。考えうる限りの圧力があったとしても、大義のために邁進することに勇気をもち、粘り強くゴールを目指すべきということ。フリッツ・バウアーは「復讐に燃えるユダヤ人」として反対勢力にあい、生涯にわたり手強い敵に囲まれ続けた。ドイツ当局はひとりも彼に協力したがらず、あの手この手で彼を妨害しつづけた。「執務室を出ればそこは敵のいる外国だ」という伝説的なこの声明は彼から出てきたものだ。それにも関わらず、最後に彼は成し遂げた。僕にとっては真のヒーローなんだ。この映画にはサスペンスがある。アウトサイダー対全権力、という古典的な闘い―――これは架空の漫画の世界じゃなく、本当にあったことだ。簡潔に言えば、感情に訴えかけてくる、時代を問わず人々を鼓舞し続けるヒーローの物語なんだ。
ラース・クラウメ監督来日情報!!
本作のメガホンを取ったドイツの気鋭、ラース・クラウメ監督の来日が決定!!
10月15日(土)から開催されるドイツ映画祭2016「HORIZONTE」でのジャパン・プレミアへ登壇します!!
ドイツ映画祭2016「HORIZONTE」 上映会情報
開催期間 | 2016年10月15日(土) 〜 10月19日(水) |
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場所 | TOHOシネマズ 六本木ヒルズ *ドイツ語・日本語字幕付 |
※ラース・クラウメ監督登壇は10月16日(日)、17日(月)を予定しております
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』あらすじ
1950年代後半のドイツ・フランクフルト。
検事長フリッツ・バウアーはナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やしていたが、未だ大勢の元ナチス党員が政治の中枢に残りあらゆる捜査は遅々として進まなかった。そんなある日、バウアーのもとに数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにした親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツで裁くため、ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドにコンタクトをとりアイヒマンを追い詰めていく。しかしその頃、フランクフルトではバウアーの敵対勢力が、彼の失脚を狙って狡猾な謀略を巡らせていた…。
2017年1月 Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
(c)Lena Kiessler
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