音楽のプロ eyecatch_gakushi05

Published on 1月 27th, 2017 | by ダッド編集部

0

日本の音楽がダメなのは聴衆にも原因がある



カリフォルニアと日本の音楽の優劣は聴衆にも原因がある

先日、仕事でアメリカのサンディエゴに赴いた折、現地で知り合った人に「エンシニータス」という海沿いの町の図書館で演奏会があるから行くと良いよ、と言われ、無碍にもできず足を運びました。

田舎町の図書館での演奏会、しかも編成はソプラノサックス、チェロ、ギターにタンバリン…。

日本でこのような演奏会が催される時は大抵、老人が集まっている中でモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などのベタベタなクラシックの曲を聴かされ、「川の流れのように」で皆涙し、最後は「赤とんぼ」と「ふるさと」を皆で歌い、お義理の拍手の中で花束を手渡されるという地獄のような光景が待っています。

図書館内の会場に入ると、客席は老人で埋め尽くされていました。きっとここでも前述のような地獄の演奏会が開催されるのだろうと私は確信しました。

程なくメンバーがステージに揃い、退屈な時間を耐え忍ばなければいけない絶望と覚悟を私がする中、演奏が始まりました。

しかし、なんということでしょう。その演奏は私の期待を良い意味で裏切るものだったのです。

変拍子バリバリのオリジナル曲に始まり、そしてチック・コリアの難解な曲など、「日本の図書館リサイタル」では絶対に披露されないような、およそ老人が聴くものではない曲が繰り広げられました。

【歴史に残るチック・コリアの名盤をCDで〜Return To Forever】

しかも驚いたことに、客席の老人たちはそれらの難しい変拍子の曲で、ものの見事に拍子をとってノッているのです。

タンバリン奏者はその楽器だけでドラムを、8ビートを、4ビートを完全に表し、他の奏者たちもそれはそれは凄まじいインプロヴィゼイションをとっていました。

最後は老人たちによるスタンディング・オベーションの嵐。お義理の拍手はこれっぽっちも聞こえてきませんでした。

カリフォルニアではどうやら奏者だけでなく、聴衆のレベルも日本とは桁が違うようです。きっと若い頃からそのような音楽がヒット曲と同列に、身近にあったのだなぁと推察します。

私は打ちのめされたまま、帰国の途につきました。

音楽講師・ゴーストライター Tobey 音大卒業後、音楽講師を勤めながら各クライアントのゴーストライターとして活躍している。

Tags: ,



Comments are closed.

Back to Top ↑
  • スポンサードリンク




  • 厚生労働省 イクメンプロジェクト賛同企業です

    ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

  • FACEBOOK