【アカセカ】ヤマトタケル(初めてのおつかい)の男子物語を攻略【覚醒ネタバレ有】
ヤマトタケル(初めてのおつかい) 第一話 お留守番だね
天の国では、数年に一度謎の奇病が発生する。
ヤタガラスさんがその病にかかり倒れてしまったと知った私は、オモイ力ネくんの家を訪ねた。
ニニギ「おお、アカセカ巫女!来てくれたのじゃな!」
オモイカネ「いらっしゃい。あんまり広くなくてごめんね」
アカセカ巫女「お邪魔します。ここで、ヤタガラスさんが療養してるって聞いて来たんだけど……」
ヤタガラス「今度は巫女サマですカ」
ぐったりとしたヤタガラスさんの隣には、オロチさんともう一人ーー
ヤマトタケル「お姉ちゃんは……?」
きょとんとした様子で首をかしげるタケルくんの姿があった。
(そっか。タケルくんは記憶が三日ごとに消えちゃうから……)
(私のことは覚えてないよね)
オロチ「巫女の娘……アカセ力巫女という。ニニギやヤタガラスの友達だ」
どう説明しようか悩んでいるうちに、オロチさんが助け舟を出してくれた。
ヤマトタケル「それならぼくともお友達だね!ぼくはタケルだよ。よろしくね、お姉ちゃん!」
タケルくんが、私に向かって元気よく手を差し出す。
陰 +7 改めて名乗る
陽 +7 握手を交わす
ア力セカ巫女「アカセカ巫女だよ。これからよろしくね」
握手を交わしながらそう言うと、タケルくんは首をかしげた。
ヤマトタケル「アカセカ巫女……うーん、やっぱりお姉ちゃんって呼んでいい?」
アカセカ巫女「うん、もちろんだよ」
にこにこしているタケルくんの隣に腰を下ろし、私はヤタガラスさんの顔を覗き込む。
アカセカ巫女「ヤタガラスさん、体の具合は……?」
ヤタガラス「……いいように見えますカ?」
苦々しい表情を浮かべたヤタガラスさんを見て、オロチさんはかぶりを振った。
オロチ「ヤタガラスの病を治すには、黄泉の窟へ行くしかないそうだ」
アカセカ巫女「よみの……いわや?」
ヤマトタケル「ぼくも行くよ!」
タケルくんが元気よく手を挙げる。
ニニギ「……気持ちは嬉しいんじゃが、タケルはここで待っておれ」
オモイカネ「文献によると、黄泉の窟はとても危険な場所らしいからね」
ヤマトタケル「でも……」
オロチ「タケル、言うことを聞くんだ」
ヤマトタケル「……」
タケルくんがしょんぼりと肩を落とす。
ニニギ「……アカセカ巫女。悪いが、タケルのことを見ていてもらえんかのう?」
オロチ「おい、ニニギーー」
ニニギ「よいではないか。誰でも一人は寂しいからのう。タケルも同じじゃよ」
ニニギ「アカセカ巫女、頼んでもよいか?」
アカセカ巫女「うん、もちろんだよ」
…
……
皆を送り出した後も、タケルくんはしょんぼりしたままだった。
アカセカ巫女「……お留守番だね。皆が元気で戻ってきたら、宴をしようか?」
ヤマトタケル「宴って……どんなことをするの?」
タケルくんは、不思議そうに大きな目をまたたいている。
アカセカ巫女「おいしいものを食べたり、綺麗な花を飾ったりとか……かな?」
アカセカ巫女「私達で宴の準備をしておいて、帰ってきた皆を喜ばせようよ」
私がそう提案すると、タケルくんの表情がぱっと明るくなる。
ヤマトタケル「うん、すっごく素敵だと思う!一緒に頑張ろうね、お姉ちゃん」
こうして私達は、二人で宴の準備をすることになった……
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