【アカセカ】ヤマトタケル(初めてのおつかい)の男子物語を攻略【覚醒ネタバレ有】
ヤマトタケル(初めてのおつかい) 第六話 ぼくと遊んで
宴の席で出す料理作りは、着々と進んでいた。
アカセカ巫女「後は、この鍋を火にかけて……」
ヤマトタケル「……」
いい匂いが漂い始めた鍋を、タケルくんはわくわくした表情で見つめている。
ヤマトタケル「みんなはいつも遊んでくれるから、この料理でお返しができるといいな」
(そういえば……他の皆は、今頃どうしてるだろう。ヤタガラスさんは無事かな?)
ニニギくん達が黄泉の窟へ向かってから、随分と時間が経っている。
(黄泉の窟は、危険なところだって言ってたし……心配だなぁ)
ヤマトタケル「……お姉ちゃん?どうしたの?」
ア力セカ巫女「え?」
ヤマトタケル「大丈夫?どこか痛い?」
気がつくと、タケルくんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
(タケルくんは、人の気持ちに敏感なんだな……)
これ以上タケルくんを不安にさせてしまわないよう、私はにっこりと微笑んでみせる。
アカセカ巫女「ううん、なんでもないよ」
アカセカ巫女「タケルくんと皆は仲よしなんだなって考えてたの」
ヤマトタケル「うん!ニニギはね、昔からのお友達でいつもぼくを助けてくれるんだ」
タケルくんは嬉しそうに皆との関係を語りだした。
ヤマトタケル「オモイカネは物知りで、色んなことを教えてくれるし……」
ヤマトタケル「ヤタガラスは……何を考えてるのかわからない時もあるけど、たまに優しいよ」
アカセカ巫女「そうなんだ。オロチさんは?」
ヤマトタケル「……オロチ?」
タケルくんは少し考えるようなそぶりを見せる。
ヤマトタケル「オロチはね……ニニギのお友達で、ぼくのことをすごく気にかけてくれるんだ」
オロチさんの話をしていたその時、一羽の小鳥がタケルくんの肩に舞い降りた。
ヤマトタケル「どうしたの?……え、ほんとに?」
(そういえば、タケルくんは動物としゃベれるんだっけ)
陽 +18 友達がたくさんいるんだね
陰 +18 なんて言ってるの?
アカセカ巫女「タケルくんは、友達がたくさんいるんだね」
ヤマトタケル「うん。ぼく、みんなのことが大好きなんだ!」
タケルくんの肩に乗った小鳥が、ぷるぷると体を震わせる。
ヤマトタケル「ふふっ、羽根がくすぐったいよぅ」
タケルくんが小鳥と戯れているうちに、鍋の中身がぐらぐらと煮え始めた。
アカセカ巫女「……うん、全部火も通ったね。これで完成だよ!」
ヤマトタケル「ほんとに?やった〜」
タケルくんが、飛び上がって喜ぶ。
アカセカ巫女「あとは器に盛りつけるだけなんだけど……」
周囲を見回すけれど、誰かが帰ってきそうな気配すらない。
ヤマトタケル「みんなが帰ってくるまで、ぼくと遊ぼうよ」
アカセカ巫女「そうだね。何して遊ぼうか?」
無邪気な笑顔をもうしばらく見られることを嬉しく思いながら、私はその手を取った。