【アカセカ】蘇我入鹿(未来への革命)の男子物語を攻略【覚醒ネタバレ有】
蘇我入鹿(未来への革命) 第二話 友を思う
「皇子さんが、入鹿くんの命を狙っている」ー
そんな噂のせいで外へ出られない入鹿くんの気晴らしになればと、私は遊び相手を買って出ていた。
蘇我入鹿「アカセカ巫女!次は何をする?」
アカセカ巫女「どうしようか……あれ?」
急に外が騒がしくなったような気がして、私は聞き耳を立てた。
(どうしたんだろう。誰かが言い争ってる……?)
アカセカ巫女「ちょっと様子を見てくるね。すぐに戻るから」
不穏な気配を感じた私は、入鹿くんにそう言い残して廊下へと出る。
するとそこには、蘇我家の兵士達に詰め寄られている妹子さんの姿があった。
兵士1「妹子様、守ってばかりでは駄目です」
兵士2「入鹿様が本当に殺されてからでは遅い。こちらから打って出た方がーー」
小野妹子「待ってよ、ちょっと落ち着いて……!」
妹子さんは必死に兵士達をなだめている。
どうやら兵士達は、入鹿くんが暗殺される前に皇子さんを捕らえるべきだと主張しているようだ。
(そんなことになったら、戦になっちやうんじゃ……?)
蘇我入鹿「ふざけるな!皇子に手を出すなど許さん!!」
アカセカ巫女「入鹿くん!?」
いつの間にか部屋を出てきていた入鹿くんが、兵士達に詰め寄った。
兵士1「ですが、中大兄皇子が入鹿様を狙っている可能性が……」
蘇我入鹿「あいつは友達だ、疑いたくない。疑ったらあいつは悲しむ」
蘇我入鹿「疑って悲しませるくらいなら、俺は信じて傷つく方がいい!」
力強く言い切る入鹿くんに、兵士達は戸惑ったように顔を合わせる。
兵士2「……わかりました。今日のところは引き下がります」
立ち去っていく兵士達を見送りながら、妹子さんが額を拭った。
小野妹子「はー、嫌な汗かいた……止めてくれてありがとうございます、入鹿様」
蘇我入鹿「おまえが礼を言う必要はない。これは蘇我家の問題だからな」
陰 +10 友達思いだね
陽 +10 かっこよかったよ
アカセカ巫女「入鹿くんは友達思いだね」
蘇我入鹿「……は?」
入鹿くんが驚いたように顔を上げる。
アカセカ巫女「「疑って悲しませるくらいなら、信じて傷つく方がいい」……」
私はしゃがみ込んで、入鹿くんと目線を合わせた。
アカセカ巫女「そんなふうに友達を信じられるのは、すごいことだよ。私はそう思う」
蘇我入鹿「そ、そうか……?」
入鹿くんが落ち着かなさそうに視線を彷徨わせた。
蘇我入鹿「俺は、俺の思うことを言っただけだが……」
蘇我入鹿「……おまえがそう言ってくれるのは、嬉しいぞ」
小野妹子「あれ、入鹿様。もしかして照れてます?」
蘇我入鹿「そ、そんなわけあるか!!」
屋敷の中に満ちる不穏な空気を今だけは忘れて、私達は顔を見合わせ笑い声を上げていた……」
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