【アカセカ】藤原道長(月下の恋物語)の男子物語を攻略【覚醒ネタバレ有】
藤原道長(月下の恋物語) 第一話 お気に入りの恋物語
道長さんと清盛、定家さん、貞明さんという珍しい組み合わせの四人と共に猿楽を観に行った翌日。
私は道長さんの屋敷を訪れていた。
藤原道長「おお、来たか。待ってたで」
藤原道長「あんたにこれ見せたろうと思ってな」
そう言って、道長さんが数冊の本を取り出す。
アカセカ巫女「これは……?」
藤原道長「あんた、昨日の猿楽でかなり感動してたみたいやし、こういうのも好きなんちゃうかと思ってな」
これ、花宮の作家が書いた恋物語やねん。まだ世に出まわってないお宝もんやで」
道長さんは、無造作に本をぱらぱらとめくった。
藤原道長「酸いも甘いも、色々あるで。あんたはどんな恋物語が好きなん?」
アカセカ巫女「私ですか?そうですね……」
陰 +7 明るい話
陽 +7 幸せな話
アカセカ巫女「明るい話がいいです。気分が暗くなるようなのはちょっと……」
藤原道長「恋愛もので明るい話、か。それやったらー」
藤原道長「あ、これなんてどうやろ?」
道長さんが一冊の本を手に取って私に差し出した。
藤原道長「この話、俺も好きなんや。きっと気に入ると思うで」
アカセカ巫女「ありがとうございます」
受け取ったその本の表紙を早速めくる。
最初の数行を読んだだけで、私はすっかり物語の世界に引き込まれていった。
…
……
本を読み出してから、しばらく後ーー
最後の行まで読み終えてようやく、私は道長さんを放置していたことに気がついた。
アカセカ巫女「ご、ごめんなさい!つい夢中で読みふけってしまって……」
藤原道長「かまへんよ、俺が勧めたんやし。……それで、どうやった?」
アカセカ巫女「すごく面白かったです!」
アカセカ巫女「物語の中で描かれてる恋模様も素敵ですし、しかもすごく気になる終わり方で……」
藤原道長「続きものの中の一冊やからなあ」
私の反応に気をよくしたのか、道長さんが満足そうに笑う。
(でも、こんなにロマンチックな物語が好きだなんて……)
(道長さんって繊細な人なのかもしれないな)
藤原道長「なんや?何笑とるんや?」
アカセカ巫女「いえ、何も?」
首を横に振りながらも、私は笑みがこぼれるのを止められなかった……
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