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Published on 11月 18th, 2014 | by ダッド編集部

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音楽家が語る音大受験のコツ ④学校の吹奏楽部には入るな



中学・高校の吹奏楽部で誤った奏法を教わる危険性

今回は管楽器の音大受験をテーマにご紹介します。

一般的にいえば、管楽器に触れる最初の機会は中学あるいは高校のブラスバンド部でしょう。部活ではコンクール・演奏会に向けて朝は始業前の朝練、昼飯が終わったら午後の授業まで、そして放課後は夜までひたすら練習をします。これだけ練習する機会は一生のうち二度とないほどで、上手くなる絶好のチャンスだと人々は考えます。

しかし、その部活にトレーナーで来ている先生がその部活のOBで一般的な社会人だったりする場合は注意が必要です。

彼らが学んだ全てはその部活のみの知識であり、決して専門的なものではないからです。また、普段楽器を教えてくれる先輩も正しい技術を持っているとは考えられません。顧問の先生も然りで、その楽器の専門家でない場合は間違った奏法を教えられてしまうことになるでしょう。特にマイナーな楽器の場合、部費には限りがあるのでトレーナーの先生を呼んでくれないことも多々あります。

私もブラスバンドで唯一の弦楽器であるコントラバスを年に一回中学生の合同講習会に教えに行くのですが、弓の毛は替えていないし弦も楽器の状態もボロボロなことが大半でまともに弾ける状態ではありません。しかも先輩に教わったという彼らの奏法は実に一般的なものではなく、本人は弾けている気になっているのが大変気の毒です。

部活の技術だけで音大受験は不可能

部活の技術だけでは音大受験は無理なので、受験するために専門の先生につくことになりますが、その先生にまず言われるのが「部活は今すぐやめなさい」という一言。部活を楽しむための練習と、専門家になるための練習は似て非なるものなのです。学生時代の時間を部活のための練習に裂かれてしまっては音大に合格することは不可能です。

ブラスバンド部に所属する生徒たちは実に一生懸命で、それを「今すぐやめろ」というのは酷な話です。本人にとってはそれが今現在の全て、世界の全てなのですから。部活は楽しいだけでなく辛いことの方が多いので、やった分だけ報われると考えがちですが、専門家になるための練習はもっともっと辛く、楽しい瞬間などは一時たりともないのです。

先日東大卒の外務省キャリアと話をする機会があったのですが、彼女はかつて楽器をやっていて道半ばで挫折してしまったそうです。本当は演奏家になりたかったと話していたのが大変印象的でした。私の経験論ですが、高校の部活に一生懸命取り組んだ人ほど演奏とは無縁の充実した人生を歩み、部活で不完全燃焼だった者の方が楽器を続けているケースが多いような気がします。

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音楽家 学士太郎 音大卒業後、作曲・編曲家、コントラバス奏者、ギター奏者として活動する傍ら、公立大学や私立高校、音楽学校などで講師を務めるなど、音楽ビジネスを幅広く手がけている。

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