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Published on 12月 26th, 2014 | by ダッド編集部

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音楽理論的アプローチによるJ-POP評論 ②Mr.Children「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」



この記事の執筆者は、音楽講師でゴーストライターのTobeyさんです。 ダッド|育児ジェントルへ、プロがエスコート

第2回:Mr.Childrenの「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」を音楽理論の観点から分析

皆さんは、曲についての批評・レビューをお読みなったことがあるでしょうか。クラシック曲の場合、その分析は大勢の見識ある先達が記しており、ジャズや洋楽も、海外の批評家を初め多種多様なレビューがあるのを見かけます。

しかし、ことJ-Popの批評となると、NHK教育の「ソングライターズ」、あるいはほとんどの音楽雑誌よろしく、歌詞の分析やリリースの歴史に着目しており、その音楽性についてのレビューはほとんど見かけません。

本連載では、音楽理論的観点からJ-Popの曲を分析し、皆様にその魅力をお伝えしていけたらと思います。

第2回目はMr.Childrenの「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」を取り上げます。

構成・編曲共にアイディアが散りばめられた一曲

今回はMr.Childrenの「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」を取り上げます。

Eメジャー|4/4拍子。ポップス畑のプロデューサがストリングスを使う時、多くは白玉(2分音符、4分音符) でシンセパッド代わりに使ってしまいますが、この曲はイントロその他にて刻み、あるいはカウンターライン(裏メロ)として使っている所が特徴的です。

Aメロ7小節目、流れで行けば1度の和音に解決するところをbⅥ-bⅦ-Ⅰのカデンツにキメと共にもって行っているところが秀逸です。8小節目に1度の和音が来て、Aメロは8小節で完結しているメロディ×2という形を取っています。

コードチェンジのタイミングがAメロの1小節チェンジに対し、Bメロになると2拍チェンジになっており、進行感を強めています。サビの2小節前で前述のbⅥ-bⅦの和声進行が現れますが、4拍目にドミナント(不安定なコード)の第一転回系を以ってここでも進行感を出すことに成功しています。2コーラス目のAは冗長にならない様、1コーラス目の半分の尺である8小節にとどめています。

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その後のBメロ、サビの後に冗長にも聴こえる16小節に亘るブリッジを挟んだのちサビの変奏に突入するのですが、ここがこの曲の最大のポイントで、本来Ⅰから始まるはずのサビがここだけ平行調のⅥになっており、一瞬で聴衆を不安に陥れることに成功しています。

その後にイントロと同じ和声進行の上でテナー・サックスソロが繰り広げられます。当時とて最早時代遅れだったサックスソロをわざわざ用いた所に度胸を感じます。

大サビに入る1小節前、ベース以外はタセット(休符)となり、次にサビがシンコペーション(8分音符喰う)をもって入ってくるのも劇的です。

全体にわたり構成、編曲共にアイディアが散りばめられており、それが結果聴衆に情動をもたらしたものと考えられます。

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音楽講師・ゴーストライター Tobey 音大卒業後、音楽講師を勤めながら各クライアントのゴーストライターとして活躍している。

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